夢グレに感謝!!投稿者:
マリリン
投稿日:2018/11/22(Thu) 16:17
No.828 |
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下記に投稿頂きました皆様へ
今回は、特に超大作が目立ちましたねー♪ それだけ『夢グレ』への熱~い想いが漲っていたという事でしょう!! 走っていた時の気持ち、その先にあるゴールへ 一歩一歩進んで行く姿勢に感動を頂きました~!!
今回、ゴールへ辿り着いた方も、もう一歩で辿り着け無かった方も、途中で終了した方も、皆さんの想いは同じ位地にあったはずです。より強い想いが優っていた人がゴールへ辿り着いたような気がしますが。。
しかし、今回はアクシデントや故障者も多かった。 特に強豪のS&Nさんお二人の故障は致命的で、前日まで参加する事さえ信じられ無かったのに、、あの走りに唖然としました。 まさに精神力の強さ、神わざ?いや心体技においても超一流のお二人でした。完走だけがすべてでは無い事を証明してくれた気がします。でも完走してしまったNさんは、西笠取りで誰かが?観たお化けでしたね。
夢グレが終り~半月が過ぎましたが、ランナーの皆様にはまだまだ~余韻が冷めない頃と思います。これが終わりではなく始まり~です。
心の葛藤も全て含め、3日間の濃厚な時間を 共に『ありがとうございました!!』更なる夢に向かって~
最後になりましたが、 3日間不眠不休でサポートして頂いたクルー隊の皆様へ 心より感謝申し上げます。今回初サポートのらいた41君の裏方の目が凄かったのも驚きでした。 来年は新たな素敵なサポートに期待しております。 裏方も出来てこそ、ランナーとして一流です!!
ではまた、素晴らしい時を・・・ お待ちしております♫
走れない@主催者
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今年の夢グレ投稿者:
ゴジラ
投稿日:2018/11/15(Thu) 19:40
No.827 |
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今年の夢グレ2018.11.03~05
スタートは7:30のオールドスターの6人組(笑)。. スタート直後のダイトレでは、先日の六甲山の後に感じていた右脚膝の裏の筋に違和感があって力が入らず、特に下りはゆっくりと進んだ。 ロードに降りてからはその違和感は感じなくなって助かりましたが、その後は法隆寺63.0㎞の17:30の関門に8分前、石山寺130.0㎞5:30の関門に2分前に到着と時間に追われまくる。
そんな時なのに山科の琵琶湖疎水横のジョギングコースでは、朝の散歩をしている人の連れた犬に右わき腹(盲腸の辺り)を噛まれる。犬が飛び掛かってきたので咄嗟に除けたのとTシャツの上からだったので傷は比較的浅かったのが幸い。 私が先頭で4人で走っている時だったのだが、臭かったのか、集団に驚いたのか、近くを通り過ぎたのか? 噛んだ後も吠えていたので何か気に召さなかったのだろうが。犬は一般的には大人しいと言われるラブラドールなのに・・・。 傷は走ると少し擦れを感じる程度だったが、飼い主の連絡先を聞いたりして時間的ロスが・・・。
その後宝ヶ池162.4㎞11:00の関門に16分前着。宝ヶ池を11時に出発したが、次の関門の大阪スパワールド244.1㎞まで81.㎞を13時間で走らなければ間に合わない。 過去の記録からギリギリの時間と分かっているので、悠長なことはやってられないが京都市内のダラダラ坂ではスピードが上がらない、それどころか走れずに結構歩く。
宮前橋を過ぎた堤防道路で、トップが速すぎて御幸橋と枚方エイドが撤収されて無くなるとの情報を聞いた。コース上には30数キロ自販機は無いが、水分は500mlのボトルに半分ほどしかないが、涼しくなってきたし、食料も何とかなるか?コースを外れてコンビニに寄るには時間が無さすぎるし・・・。
枚方大橋の手間で一緒に走ってきたA藤さんがここで止めるという、多分アルコールが切れてしまったようだ(笑) 20分程遅い分をエイドが無い事で、その分をカバー出来るかと良いように解釈したが、ちゃんと枚方エイドはありました。堤防の上まで上がり、焦る気持ちで出発。折角遅くまで待っていて頂いたのに、態度が悪くてすみませんでした。
昼間には淀川マラソンが有って賑やかだった河川敷、一晩徹夜して真っ暗中をヘッドライト一つで走っているとそこは幻覚ワールド。 ずーっと連続で走れなくて、2分位走って20秒歩くの繰り返し。中々大阪の街の灯りが近づいて来ない。間違っていないのにひょっとしたら間違っているのかと思ったり。直ぐ後ろにいるH口ちゃんのヘッドライトの灯りを確認して何とか正常な意識を保つ。
淀川の水門の所で22:30、これで大阪スパの関門に間に合うかもと、ちょっと安心したが、距離的に勘違いで大阪城までが遠い。大阪城23.07着し少しダレル。これがいけなかったのか、時間への焦りから通天閣への直前の右折箇所で合っているのに急に迷いが出て通行人に道を聞くが埒が明かない。ここまで一緒に頑張ってきたH口ちゃんには悪いことをした、御免。
結局、大阪スパワールドの関門に4分オーバーでジ・エンド。そう奇跡は何度も起こらない(笑) 練習不足なのは分かっているが、年々絶対的にスピードが遅くなり、その遅れをカバー出来なくなってきた。 難しい、超ロングでの2回リタイヤはこの大会だけなのだが・・・。
最近は惰性的に走っている自分ですが、今年完走された方々の投稿を読んでいて、自分の取り組み方や完走への熱意が足りていなかったと痛感しています。
最後になりましたが、お世話になったスタッフ・ボランティア、一緒に走った頂いた方々大変お世話になり、ありがとうございました。
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関西夢街道グレートラン 完走&感謝記投稿者:
カトウ
投稿日:2018/11/14(Wed) 22:55
No.826 |
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まずはじめに、主催者のナビさんマリリンさん、サポートしていだいた皆さんに感謝申し上げます。 エイドで到着する度に、安心して長居してしまってました。 そして、一緒に走って頂いたランナーの皆さんお疲れ様でした。一人旅が多かったのですが、同じゴールを目指している仲間がいると思うと心強かったです。
さて・・ 5年前の2013年最後の「関西夢街道スーパーラン320キロ」カンスパに参加させていただき、完走できたことは私にとってのプライドでした。 あれから5年が過ぎ、もう一度自分のプライドをかけた自分との闘いに夢グレにチャレンジすることを決めました。その決心をさせてくれたのは。 徳島のN川さんでした。
N川さんとは、2年前ほどからの知り合いで昨年第4回の夢グレにチャレンジされ見事完走され、今年も完走された強いランナーさんです! そのN川さんから、K藤さん次は出ましょう!そうお誘いを受けました・・いつかは「カンスパ」の逆回りである「夢グレ」にチャレンジしたいと思っていた私は、今がその時と思いチャレンジを決め、ナビさんマリリンさんにここ最近は超ロングの大会成績は無いが、ジャーニーラン(200キロオーバー)の経験と熱い思いを文面にし送り、出走を許可していただきました。 許可していただけた限りは、必ずや完走するのがナビさんマリリンさんへの感謝だと思い、しっかり準備をすることを心に決めたのでした。 夢グレまでの準備として、8月からの3か月は月間500キロ以上を走ることを決めました。結果8月からの3か月は約1,700キロの距離を走る練習を積んできました。 また、トレイルパートで脚を攣ることがないように、地元の仲間と8月に28時間トレイルを走る練習会をやったりもしました。 そして、試走会にも全て参加し、個人的な試走も行いましてほぼ9割のコースを頭に叩き込んだかと思います。
そして当日・・
スタート地点では、7時スタートのランナーさんが続々と・・ 試走会でお会いしていた方と談笑したりと、緊張をほぐしつつ・・心の中では「ああ・・ついにこの日が来てしまった・・」という気持ちが沸き起こってました。しかし、それ以上に「絶対完走する!」その気持ちのほうが強かったかと思います。
そして、ついにスタート!
一斉に飛び出すランナー、なんとなくペースが速い気もするが流れに任せて走ってみる・・金剛山を過ぎ水越峠、葛城山を過ぎて・・「いかんトレイル楽しすぎて、ペース上げすぎや」と今更ながら気が付く・・近つ飛鳥博物館では最初に到着してしまい・・ここからはあまりペースを上げることなくと思いながらも、登りは歩いても平坦、下り坂は走るを守るようにする。 高井田駅~法隆寺までは試走をしていない区間でしたが、登りよりも信貴山からの下りのほうが、脚にくるーー!という急な下り坂でペースを落としながら下っていきました。 そして、法隆寺に到着! ここ法隆寺で「カトさーーん!」と声が!見ると、奈良の友達が応援に来てくれている!私を1時間近く待ってくれていたらしく・・ありがたかった!
法隆寺のCPエイドでエネルギーを補給して、松尾山へ!夕暮れが近づき、トレイルでは薄暗い状況ですが、ライトまでは必要がない状況でした。 ここで、突然!!大きな猪と遭遇!しばし、にらみ合い・・じっと構えていると向こうから逃げて行ってくれて・・一安心。
平城京に到着時点で18時になり、辺りは暗闇・・山城大橋に向かって走るが・・試走しているにも関わらず、西木津駅を過ぎた三差路で一瞬方向感覚を失い・・コンパスと地図を見て方向を確認して、間違うことなく進めました! 日中の明るいうちに試走していても、暗くなると方向感覚を失うことがこのあと、山城大橋から山城青谷駅手前の交差点でも方向感覚を失いました。 この方向感覚を失った時には、必ず立ち止まって地図とコンパスで現在地と進方向を確認したのは、私の地図読みスキルが役にたったかとおもいます。
宇治朝霧橋からS谷さんとこの先前後でよくお会いしたかと思います。 何度も追い抜かれ追いつきましたが、故障しているなかでも進む姿に強さを感じました!
西笠取から深夜1:00過ぎてきて段々と眠気が、それに伴い早くも幻覚らしきものを見るように・・普段一晩目では眠くなることはないのですが、スタート前夜は高揚していてやや寝不足気味だったせいか、ここから大文字山に入るまでがかなり眠かったです。 街灯の影が人に見えたり、お爺さんがお堂で拝んでいる姿が見えたり・・気持ち悪くやな感じでした。
琵琶湖を走っている時は、本当に眠くなってきて久しぶりに走りながら目が閉じてしまうほどの睡魔に・・無水カフェインの錠剤を投入するが、少し眠気が弱まったきて小関峠から段々と頭がすっきりしてきました。
大文字山に入っててからは、妙に元気になってきて軽快に山頂から降りてると、マリリンさんが!いや~久しぶりに会えると妙に元気が出ました!!
大文字山から下りて、少し小雨が降ってきましたが、気にならない程度!宝ヶ池に到着して、「ああ、やっと半分か・・」と思っていると、友達のO君が!!サプライズ応援に!これにはビックリ!わざわざ香川から来てくれたことに嬉しいと思っていると・・「カトさん前半飛ばしすぎや!!」と喝を頂き反省(^^; ですが、本当にありがたかった!
ここから嵐山、花の寺、御幸橋までは淡々と脚を進める。
御幸橋CPでは、一緒に試走会で試走をしてきたN井さんが・・「カトさん私の分まで、頑張って」と、椅子に座っている私の肩をもんでくれたのが、私の前進する力となりました!
ここから、大坂城までは淀川河川敷の単調すぎるロードが・・枚方大橋までは、西日に向かうので眩しくて・・日が落ちると、今度は距離の感覚がマヒして進んでいない感覚にいら立ちを感じたり。とにかく「毛馬こうもん」まで頑張ると思い・・目標地点をブツブツ言っていました。「こうもん・・こうもん・・こうもんまだか・・」これを「毛馬こうもん」に着くまでずっと言っていたので、かなり危ない奴だとお思われていたかもしれないです。
大坂城に到達したのが19時32分・・ここからスパワールドまでは歩いて行くことに・・歩きながら、こんだけ終わっている脚が、レストでどれだけ回復するのか・・不安でたまらなかったです。
そして9時過ぎにレストのスパワールドに到着。シャワーを浴びて、10時にソファーをつなげている場所で、仮眠というか身体を横にして休んでいるという程度、1時間おきに目が覚め時計を見てまた眠りに落ちるを繰り返し・・ 1時に起きて、脚の肉刺の保護したりとリスタートの準備をしていると出発予定の1時30分を15分オーバーしてN川さんと一緒に、スパワールドの外へ・・遅刻をマリリンさんとナビさんに言い訳していると・・ 後ろから、「わ!!」っと声が!振り向くと、徳島のH井さんとI君が!! またまた、わざわざ私の応援に徳島から来てくれるとは・・本当、泣きそうになりましたが・・ぐっと堪えて・・ 応援を背に受け、リスタート!
ここから、天保山渡船場までは歩きと走りを交互にいれて行く計画!脚は、レストで休んだおかげで、7割くらいは復活してました! なみはや大橋手前に来た時・・「こりゃちょっと6時15分にはギリだな」と思い、ペースを上げて走ることに!なみはや大橋を降りていくと、6時ちょうど・・焦りを感じましたが、どうにか6時8分に到着!
さて、私を含めて8名のランナーが6時15分の渡船で対岸へ! 到着するやいなや、みな一気にハイペース!! 付いて行こうとするが、このハイペースには付いて行くのは危険と感じマイペースで走って行くが、途中腹痛で2回コンビニのトイレに・・このトイレが余分な時間だったのか・・芦屋に入った時には、このままでは9時30分に間に合わない事が判明・・一気にペースを上げて走る! 「公園ってまだこんなに先だあたか?」とかなり焦る・・焦る気持ちがさらにペースを上げる! 「公園が見えた!」時計は9時26分! ヤバイヤバイ!ここまで来て終わるなんて・・一瞬頭をよぎる・・公園のカーブを曲がり、その先にマリリンさんが見えた! 一気にダッシュ! そして・・9時28分・・関門2分前到着・・ 本当に、危なかった・・力が抜け、10分休憩をしてラストの六甲山の力を蓄える!
いざ、六甲山へ走り出すと・・ダッシュの刺激が効いたのか、脚が回る!微妙な登りも走れる!
そして、住宅地の劇坂を歩いて進んでいると・・「おったー!」の声が! 転勤で香川にいた時一緒に、坂トレしていたTさんが! 芦屋公園からダッシュで追いかけてくれた!本当に多くの友達が応援に来てくれて・・ありがたかった! 応援を背に、いよいよトレイルに!
トレイルの登りは得意かつ好きなんで、ガシガシ登る!脚が攣る気配もない! しかし、ここで最初の沢がある場所の分岐で右にいってしまい・・すぐに間違いに気が付くが・・どっちに向かっていいか分からなくなってしまう・・焦ってコンパスと地図を出していると、運よくハイカーさんが! すぐ戻って右と教えて頂き、一安心・・試走会で試走していたにも関わらず、人の記憶は曖昧だと実感・・
そしてついに、六甲最高峰に!エイドにS谷さんが・・ここで辞めますと・・故障している脚で、ここまで来られたのは・・本当に強い方でないと思いました。
ここから摩耶山までは、登りも下りも快調だったかと思います。 13時57分、摩耶山に到着! もうここまで来たら、大丈夫!と思うが・・ここからの青谷道は、石階段の連続下り・・階段が終わっても、コンクリロードの急下り・・心の中で・・「もう堪忍して」と思う・・青谷道が終わり、住宅がパッと目の前に広がった時には・・ものすごく嬉しかった。
新神戸駅から人込みをよけながら、下り坂で終わった脚を引きずりながらゴールに走る・・もはや走るというスピードではないようなスピードで走る・・走りながら、この旅を振り返る・・ああ、もう終わらんやな・・終わったらラーメン食いたいな・・だけど、我ながらよく頑張ったな・・準備してきたことは間違いじゃなかったんやな・・そう思いながら、ふと見上げた先に「鉄人28号」の背中が見えた瞬間・・涙が滝のように溢れてならなかった・・
勝った、自分に勝った・・また、俺はプライドを手に入れることができた・・
そう、思うとなお泣けてきて・・しかも友達のMさんとYさんも来てくれていて・・ そして、ゴール! 57時間28分 とても濃厚で、価値のある時間を過ごすことができました!
5年前のプライドを再び・・私の手の中に入れて、最高です!
長文になってしまいましたが、またいつか・・夢グレにチャレンジいたします! 夢グレ最高です!!
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おごれるものひさしからず投稿者:
オールナイト
投稿日:2018/11/12(Mon) 19:33
No.825 |
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敵前逃亡した私にこの大会を語る資格はないのかもしれませんが、今だから残せることもあると思い、投稿させていただきます。
まずは、長い時間お世話になったスタッフの皆様、応援していただいた皆様、そして一緒に走ってゴールを目指していた皆様、勝手に逃げ出してしまい申し訳ありませんでした。それでも、最後まで目をそらさずに皆さんの姿を目に焼き付けたことで、今後の私自身の糧にできるものはたくさんいただきました。 ありがとうございます。
しょうもない未完走の回想録ですが、しばしお付き合いください。
ダイトレ、嘘のように絶好調。 信貴山も気持ちよく上る。 法隆寺~松尾寺も余裕でパス。 平城宮~宇治はY子りんとダベりながら楽々通過。
そして石山寺までの峠道。 ここまで体力を相当温存していたこと、眠気もほとんど感じていなかったことから、余裕の2次関門通過かと思っていた。 しかし甘かった。登りで突然の眠気襲来。とにかく眠い。幸いなことに体力はまだある。叫びながら登りを走る。途中関門通過ギリギリになって焦るが、一応5分前に滑りこみセーフ。 これまでの余裕の貯金はなんだったのかと疑うくらいの超ダッシュ&ギリギリ通過。
そして宝ヶ池までの道。 とにかく眠い。コンビニで眠気覚ましドリンクを購入するが効いている気がしない。湖畔で少し寝る。起きると復活。時間はギリギリだが、走れれば間に合う気がする。 しかし魔が差す。足の肉刺が気になりちょっとだけ治療しようとしたのだが、うまくいかない。一度気になった痛みはどんどん増長する。もたもたしている間にリミットは近づき、大文字山を下った後はまたもやダッシュをするはめに。そしてなんとか2分前に到着。
そして嵐山へ。 前に進めない。去年の自分より1時間遅い。(本当はそんなことはどうでもよかった)時々前後する皆さんも皆辛そう。でも誰一人として辞めようとは言わない。 おそらく私が皆の足を引っ張った張本人だと思い、反省至極。 心のなかで、皆と一緒のリタイアなら少しは気が楽かな・・・というような邪なことを考えているうちに全く足が動かなくなった。 沓掛のエイドでA藤さん、O川さんが少し前に出たばかりと聞き、追いかけよう!と嘘でもいってみたら違ったかもしれない。 でもあの時の私は言わなかった。言えなかった。言いたくなかった。 完全敗北。
その後、スパワールド&ゴールでお出迎え。苦い気持ちを噛み締めながら複雑な気持ちで過ごす。楽しいけれど、楽しくない。もう2度とこんな思いはしたくないと以前誓ったにもかかわらず、またやってる自分が恨めしい。 おそらく、心技体において今の私に一番足りないのは「心」。 余裕で夢グレを完走しようなどという甘い気持ちを捨て、挑戦者として再びゴールを目指す。そのことを思い出すための3日間だったことにしなければ、この悔しさは晴れそうもない。
そして一週間も経っていない昨日。 S谷さんの神宮での勇姿を間近で観戦。 「私は走ることにおいて、自ら諦めることを今後絶対にしないとここに誓います」。 皆様、よろしくお願いいたします。
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2018年 最終目標 夢グレ320km(11/3〜5)投稿者:
RED
投稿日:2018/11/12(Mon) 07:54
No.824 |
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『もう、やめよう、、、』
不眠不休で250km走った2日目の夜、 スパワールドの湯に浸かり、 目が覚めたときにそう思った。
もうまともに走れる状況は、 とっくの昔に終わっていた。
24時間も立たないうちに、 太ももは走るのを拒否しだし、 淀川の河川敷では、完全にメンタルが折れた。 あまりの眠さに、そのへんで木に寄りかかり、 仮眠して見る夢は、日常生活の出来事だった。
もう、 身体が、心が、 「やめよう」 と言っているのだ。
いつも気持ちだけは前向きに。 そうやってきたけど、 それさえも無力だ。
「やめよう。◯◯だから」 … … … 「???」 … … …
「、、、、◯◯ってなんだ?」
脚が動かない? カラダが痛い? 怪我した? 眠い?
どれもピンとこない。
「もうやめよう」 一度はそう思ったはずなのに。 なんでだろう? 何度も寝ては覚めてを繰り返し、 そのたびに、何かと葛藤している自分がいる。
そうこうしているうちに、 周りの同士たちは再スタートの準備を始める。 みんな、まともな状況じゃない。 口には出さないが、顔を見ればわかる。 この状況でまともな人間なんて一人もいないんだ。 自分だけがつらいんじゃない。
ここで本当に終わりなのか? まだいけるんじゃないか? どうせやめるなら、 最後まで走り尽くて終わろうじゃないか。
とりあえず全身の擦れてできた傷に、 テーピングをし、荷物をまとめ出す。
夜中の2時半、 まだ真夜中の不気味な新今宮の街を歩く。 最後まで走りきると決めたものの、 まだ心と体は、スパワールドの湯どこに引きづられており、 それを振り払うかのように、 南へ、歩を早めた。
持てるもの全部、 今一瞬、この時にこめて。
■ 紀見峠〜金剛山(CP1)〜葛城山(CP2)〜 平石峠〜近つ飛鳥博物館(CP3)
のっけからトレイルインで直登。 なるべく抑えて走ったけど、 葛城山を過ぎたあたりで、足が攣る。 しかも、両足、汗。 (おいおい、、、 残り300kmもあるのに、走れんのか、、、(・_・;)?) ペースは近つ飛鳥博物館まで5時間半と、 目安の時間より1時間も早い! が、 (むちゃしすぎたのではないか?)と、 一緒に試走していたNさんを追い抜いてしまったこともあって、 かえって不安になる。
■ 近つ飛鳥博物館(CP3)〜信貴山(CP4) 〜法隆寺(CP5)〜松尾山〜矢田寺〜薬師寺〜平城京(CP6)
近つ飛鳥博物館で、ようやくロードになり、本領発揮! それでもかなり抑えて走ったけど、 肉屋のコロッケを頂きながら、 半・地元のこの辺りでは、気持ちよく走る。
信貴山を超えると、下りで太ももに違和感を感じ始める。 トレイルで無茶しすぎたときのやつで、 着地するたびに軽い痛みが走る。 つまり、脚の終了。もう『まともな状態』ではなくなる。激汗 それでもペースをなるべく落とさず、 平城京まで走りきる。
■ 平城京(CP6)〜木津川〜山崎大橋(CP7)〜 宇治朝霧橋(CP8)〜西笠取(CP9)〜石山寺(CP10)
山崎大橋までは、住宅街と河川敷のなーんにもないエリア。 この辺りから、ペースが同じMさんと併走することになり、 なんとかメンタルを保つ。
宇治朝霧橋から石山寺までは、真夜中の山道。 太ももの違和感は、より明らかになり、 下りで走るのをやめてしまいそうになる。 ここでもMさんに引っ張られた。一人では確実にへばっていた。
■ 石山寺(CP10)〜近江大橋〜小関峠(CP11)〜大文字山(CP12)
最初の目標としていた石山寺に到着。 ここで130km。1/3を超えたくらい。 時刻は3時25分。 関門時間より1時間半の余裕はある。
最初は寡黙な人に思われたMさんと、だんだん話をするようになり、 Mさんが岐阜から来ていて、木曽駒ヶ岳とか、 3,000m級の山々でトレーニングしていたらしい。 そりゃ、上りも下りも強いわけだ。 僕はといえば、案の定、大文字山でピークを迎える。 山頂手前で眠さが限界に来、 そのへんの木に座り込んで、寝ること15分。 もう夢の中では、日常生活の風景が広がり、 気づけば、現実は山の中。 気を取り直して進み、7時半頃山頂到着。 はるか向こうに大阪のビル群が見え、 そこまで今日自分が行くなんて、イメージが全くできなかった。 ましてや、そのはるか先の神戸なんて、、、、、
下山して、途中のコンビニで着替え、 装備を整えていると、なぜだか回復してきて(!) かなりいいペースで走り、宝ヶ池のCPをクリア。 でも、まだここで全体の半分なのだ。。。
■ 宝ヶ池(CP13)〜嵐山(CP14)〜 勝持寺(CP15)〜淀川御幸橋(CP16)
嵐山までは宝ヶ池までの勢いのまま、順調に進む。 鴨川まで来たときに、帰ってきたと実感する。 「みんなに会いたい。里のやで焼肉食べたい、、、」 途中、また眠くなり、バス停で仮眠し、 人がごった返す嵐山に到着。 ここからは、前回試走したときに迷い、時間がかかったので、 ひとつひとつ目印まで集中して走ることにする。
大文字山で先に行ったMさんとまた合流し、 着実に歩を進め、淀川御幸橋に到着。 まだ日が明るかった。
■ 淀川御幸橋(CP16)〜枚方大橋(CP17)〜毛馬閘門〜 大阪城(CP18)〜スパワールド(CP19)
走っても走っても、進んでいる実感がない。 淀川沿いでは、とにかく集中して走ることにしたが、 それができたのも17km先の枚方大橋まで。 数十メートル走れば、体が勝手に止まり、 歩くことしかできない。Mさんにも先に行ってもらい、 とうとう、精根尽き果てる。 もう空腹感もなく、疲労感もなく(?)、 意識があったのか、なかったのか、、、、 毛馬の閘門まで5kmの文字を見てから、 異常に長く感じた。
毛馬からは見慣れた風景。 だんだん大阪城に近づいてきていることを実感し、 また少し息を吹き返す。 大阪城でまたMさんに出会い、 「地元だから、道は任せてください!」 と、ナビを申し出る。 (今思えば、どこにそんな気力があったというのか、、、) 案の定、喋る気力もなく、Mさんが走ろうとするのに引っ張られて、 ふらふらになりながら、スパワールドに到着。
■ スパワールド(CP19)〜新木津川大橋〜眼鏡橋〜 昭和山〜千歳橋〜なみはや大橋〜天保山(CP20)
冒頭の一幕がありながらも、なんとか前に進む。 天保山までは完全に歩きと決め込み、 信号が変わる間際だったり、 下り坂をトレイルを下るように走る以外は、完璧に歩く。 地元のアドバンテージ、サハラで欧米人を追い抜いた歩きを最大限に活かし、 トップ集団までたどり着く。
天保山についたのは6時13分くらい。 渡船の始発、6時15分に間に合った。 ここで間に合ったのが、のちのち大きかった。
■ 天保山(CP20)〜USJ〜芦屋公園(CP21)
いよいよ最後のエンジンをかける。 と言いつつも、そんなもの、あるのか、ないのか、、、 ここからは制限時間がギリギリの設定。 とにかくおにぎり2個と最後の秘策・レッドブルを流し込み、 必死で走る。先頭集団に離されないように。 必死に食らいつき、それでも離され。
耐えること、3時間。 9時10分、関門20分前に芦屋公園に到着。 なんとか、崩壊寸前の状態だけど、 最大の関門をクリア。 しかし、ここで気をぬくことはできず、 最後のピーク、六甲山頂を目指す。
■ 芦屋公園(CP21)〜六甲山山頂(CP22)〜摩耶山(CP23)
この区間を乗り切れば、最後。 あとは5時までにゴールすればいい。 すでにボロ雑巾のようになった身体に、 さらにムチ打って、 最後の一滴まで絞り出すかのように、 チカラを振り絞る。 Nさんが前を走って、途中まで道しるべになってくれる。 胃の調子が悪く、何度も吐く状況になり、 石山寺でリタイアされたそうだ。 脚がまだ健在であっただけに、本当に残念。 Nさんと一緒にゴールしたかったんだけどなぁ。。。。
11時57分、六甲山頂に到着。 時間的余裕はまったくない。 身体が、気持ちが放つ「休みたいサイン」を 完全に無視して、先へ行く。
14時、摩耶山に到着。 ここからは下るだけ。 エイドの方に「歩いてもゴールできる」 と、言われたが、まだ気が抜けない。 気を抜けば、その歩くことでさえ、 やめてしまいそうになるのだから。
■ 摩耶山(CP23)〜新長田
下りは、一歩一歩が苦痛。 これももう耐えるしかない。 「早く、終われ」 その一心で降りていく。
15時、三ノ宮市街地に出る。 「歩いててもゴールできる」 という言葉どおりに行けば、 このペースでも十分にゴールできるはず。 が、気づく。 「今の自分がおばあちゃんが歩くのと、 変わらないスピードしか出ていないこと」 これでは、いくらなんでも無理だろうから、 コンビニで最終兵器・レッドブルを買う。 これだけが頼みの綱。 もう走ろう。スピード云々は関係ない。 走っていれば、いずれ終わる。 県庁、大倉山、湊川公園、上沢、そして長田。 だんだん近づいてくるのがわかる。 時間もそんなにないが、このぶんだと、 ゴールできる。
最後の交差点を曲がり、鉄人28号が見えた。 長い長いレースが終わった。 今回は泣かなかった。 頂いた完走祝いのビールも、とくにうまいと感じなかった。 ただ公園のベンチで座っていた。 何も考えられず、何もしたくなかった。
「早く帰ろう。家で嫁が待っている」 大会が用意してくれた銭湯も入らず、 嫁が待っている家へ急いだ。 新長田駅で各駅停車の電車に乗ったまでは覚えているが、 その次に目覚めたときには、大阪駅だった。 あやうく京都まで行くところだった。 まだ気が抜けない。 家に帰るまでが、旅だ。
完
追伸、 一緒に走った皆様、Nさん、Mさん、 最後までサポートしてくれたスタッフの皆様。 本当にありがとうございました。 自分一人では絶対に走りきれなかったと思います。
そして、嫁へ。 3日も家を空けてごめんね。 今日のUSJは、その埋め合わせになったかな? (まだ脚痛いから本当は休みたかったけど、、、) いつもありがとう。
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このプログラムは KENT 氏の yybbs を xoops(PHP) に移植したものです
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