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      第2回いにしえの道奈良〜京都100km遠足 
         ★ 2002年10月26日(土)開催   
                                    込山春雄(東京都武蔵野市)

晩秋の古都奈良〜京都100kを古代歴史街道、山の辺の道を探求しながら駆け抜ける。但し競争ではありません。
主催者阪本真理子さんは「2002年アメリカ横断レース」5000km/71日間の完走者で、元フル百回楽走会の先輩である。私は、彼女の偉業を称え、特別に参加しました。 コースは、長寿村(橿原市)をスタート⇒桜井⇒三輪神社⇒石上神社⇒東大寺⇒大仏殿⇒木津町⇒宇治市⇒清水寺⇒銀閣寺⇒御所⇒西本願寺⇒竹田「力の湯」ゴール。制限時間16時時間。

10月26日(土)早朝4時橿原市健康ランド「長寿村」玄関広場前を約50名の選手が、阪本真理子さんのスタート合図で暗闇の中、懐中電灯と案内地図を持ってスタートする。気温15℃、日中20℃、快晴、無風。コースは裏街道を街頭の明かりをたよりに同ペースグループと共に走る。伊勢街道を北上し桜井駅前10kエイド(58′35″)。阪本さんや、ボランティアのアドバイスを受けながら走る。いよいよ道幅の狭い山の辺の道の小道を上り始めると、古代大神三輪神社。檜原神社の境内は神秘的で、走る事は禁じられている。20.5k長岳寺エイド(1°00′05″)。ハイペースなのでペースダウンするように阪本さんから指示される。

 6時過ぎると周囲が明るくなり、柿畑には実が重そうに鈴なり、途中道に迷って天理教本部の大通りに出て、遠回りして他のグループと合流する。天理市白川溜池31.2k(3°30′)弘仁寺を過ぎてから、けもの道の様な熊笹の藪の中を通り抜け、田んぼの畦道を通り、奈良奥山ハイキングコースを通り抜けると春日大社。奈良大仏殿交差点42kエイド。 ここでは鹿の群れが出迎えてくれ、疲れを癒してくれた。奈良の街369号線を北上し、木津川の泉大橋を渡り、アスピア山城エイド。24号線分岐点を経て宇治市レストステーション68Kに着く。 テーピングとパンを補給後、観月橋立体交差点を北上、伏見稲荷大社前を通ると東福寺駅前エイドへ寄る。ストレッチしながら京都市内東大路通りを見物しながら走る。時々雨が降ってきた。清水寺参道を上るが坂道が足にこたえる。途中、偶然にも6人の舞妓さん達が出陣するところに出会い、中に入れていただき記念写真を写してもらう。舞妓さんから「東京のお兄さん、がんばりやす。。」と激励され足の疲れも消える。

 その後、元気を取り戻し、観光客の多い清水寺に寄り、そこから続き平安神宮の大鳥居をくぐり参拝後、銀閣寺に向かう。
銀閣寺のエイドで補給後、夕暮れの今出川通り、京大前を通過、夕闇の鴨川を渡り、御所前の堀川道りを無言で走る。
西本願寺エイド94.8kに着くが、足は棒のように硬く、マッサージしながら走る。ラスト5kを60分で走る予定でしたが、
東寺の十字路の交差点で左折すべきところを右折して道に迷う。地図を持って通行人に聞きながら鴨川堤防の地道を左折し、ゴールの「力の湯」へ向かう。この間の迷路のロスで、1時間10分もかかる。制限時間ギリギリで、阪本真理子さんの待つゴールラインに到着する事ができた。15時間54分18秒で46人中33位。ゴール後「力の湯」で疲れを癒す。京都駅23時10分発の夜行バスで帰京する。

あとがき
込山春雄さん(69才)からの完走記をいただきましたので書き込みました。
いにしえの道の参加者で最高齢とは思えない走りと楽しみを発揮され、迷いながらも見事時間内にゴールされました。次週もソウル漢江ウルトラ100kmを連走するなど、最近とみに強くなられ、シルバーパワーがみなぎっておられます。今年の100kmウルトラ大会を12回完走されたそうです(拍手!)。


この「いにしえの道奈良〜京都100km遠足」は昨年から開催し、今年で2回目の開催となりました。1回きりになるかと思いきや、昨年の参加者からのラブコールが多く、今回も思い切って実施したものです。
一般のランナーを対象に、古都奈良〜京都の歴史街道を肌で感じ取ってもらいたいとの願いを込めて、競争ではなくゆっくり地図を持って迷路を楽しんで走ってもらう遠足としました。ランナーの皆様からは「道が難しい」、「よく迷った」と言われますが、それでおとがめを受けた事はありません。むしろ、慣れない地図を持って、仲間とあ〜や、こ〜や言いながらも迷路を楽しんでくれているようにも思えます。そんな皆様には大変感謝しております。
参加者は、他府県の方が多く、特に関東の方は京都・奈良に興味があるようですね〜。私には、この大会は、できれば続けてやっていきたい中の一つに入れています。 皆さん「一度、走っておみやす」。


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